「口が臭い」となると、口や舌、歯に問題があるのかと感じ、歯磨きを頑張ったり口臭スプレーを吹きかけたりといった対策をとることがあるかと思います。勿論それは間違いではありませんし、一定の効果はあるのですが、場合によっては口臭はもっと奥の方から、つまりは自分の胃腸の奥から立ち込めているという可能性もあります。
ストレスや体調不良で胃の働きが弱まると、食べたものを思うように消化できなくなってしまい、結果として消化不良の食べ物の臭いがモワッと湧き上がってきてしまうのです。この状態にあると、たとえ口を綺麗にしたとしても、臭いの出てくる出入り口を掃除したことにしかならないので、継続的かつ根本的な対策とはならないのです。
元気はつらつ、おなかの調子もすこぶる良いのに口が臭い、こういった場合であればお口のケアを十分に行えば良いですが、どことなく体調もすぐれないし、おなかの調子もいまひとつ、おまけにトドメの口も臭い…という場合であれば、まずはおなかのケアを考えることから始めましょう。口が臭い、というステータスはたいへんに不名誉なものですが、考えようによってはまだマシです。
むしろ、おなかの不調が、口が臭いというひとつのサインとなって表れているわけですから、より深刻に体を壊してしまう前に、しっかりおなかを整えましょう。胃腸が健康に回復すれば、おのずと口臭の問題もクリアできるはずです。